どこかの誰かのブログ

同性愛者ということに気付いてしまったというだけの、一般人のブログです。

同性愛者の友達ができた

自分がセクシャルマイノリティなのかどうか分からないまま生きてきたけど、多分自分は同性愛者だ。

 

最初は世間体や親からの期待などから、半ばそれが自分で認められなかったが、最近やっと受け入れられた。

受け入れたことによって、本当に生きるのが楽になった。周りからの恋人を作れという圧や、無理に作った恋人とのデートのつらさから逃れられるようになった。

 

あまり都会といえる場所には住んでいないけど、電車で頑張れば同じような人々が集まるバーにも行ける。イベントもやっているらしい。

 

1度行ってみたけど、少し気が楽になった。世の中にはいろいろな場所があるんだなあと思った。

 

この間、ある友人から相談を受けた。

彼は数少ないカミングアウトをしている私の友人で、結構長い間友達でいてくれている最高に面白いやつだ。

そんな彼が泣いている。いや、相談中は泣いていなかったのだが、ここ最近ずっと泣いていたらしい。

どうしたのかと聞くと、自分が同性愛者だと気づいた、とカミングアウトしてくれたのだ。

前から2人でそうかもね、と話していたこともあるのだが、どうやら本当にそうだったらしい。告白をする前に失恋して泣いている。自分の気持ちに向き合っただけで泣いてしまっている。

自分がこれからどうしていいか分からない、と泣いている。

もう気持ちが分かりすぎて彼の10倍くらい泣いてしまった(笑)

全く持って笑い事ではないのだが、彼が私に秘密を打ち明けてくれたこと、また一人で心細かったことを共有できるということに、少し安堵した。

 

それから彼は、いろいろと今までのつらかった話をしてくれた。驚くくらい私と同じルートを辿ってて、20代半ばの同性愛者あるあるなんだろうか、と笑ってくれた。

 

2人が30歳までに恋人が出来なかったら一緒に住もうか、そんな約束をして笑った。

 

未だに職場にも、家族にもカミングアウトは出来ていない。

 

でも、彼とのそんなささやかな約束で、私は明日から少し強く生きられる気がしたんだ。

 

彼が幸せになれるといいな。